本学独自の「五つの構成要素」
鳥取大学は、本事業の中で、3つの具体的取組を進めて参ります。
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1)協働型キャリア形成支援に係る共通プログラムの開発・試行
2)協働型インターンシップのモデルプログラムの開発・試行
3)学生の汎用的能力の測定指標の開発と検証
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1)協働型キャリア形成支援に係る共通プログラムの開発・試行:
(1)キャリア形成リテラシー科目
これからキャリアを形成していく大学生に向けて、キャリア形成に必要な基礎的知識・素養としての「リテラシー」を身に付けさせる「キャリア形成リテラシー科目」を開講します。
授業形式は座学による知識の一方的伝授に終始せず、双方向型・発信型の要素を試行的に組み込み、その結果をグループの共通プログラム開発へフィードバックさせます。

(2)『人間力』サプリメント・セミナー
鳥取大学が掲げている「人間力」は、「知力」・「実践力」・「気力」・「体力」・「コミュニケーション力」という五つの要素からなります。これらの養成をねらいとした「人間力サプリメントセミナー」として開講します。
具体的なプログラムの計画・立案段階からセミナー終了後の受講生の能力伸長の測定・評価にいたるまで、セミナーの一連の運営プロセスを連携校および地域コラボ会との「協働型PDCA」に連動させ、グループの共通プログラムの開発につなげます。

2)協働型インターンシップのモデルプログラムの開発・試行:
大学で学んだことが卒業後のキャリアでどのように役立っているかを調査した研究によれば、大学在学中に自らの専門分野と関連する職業的経験(インターンシップ、アルバイト等)をもつことは、大学で学んだことが卒業後も役に立っているという実感をより長持ちさせることにプラスに働きます。
そこで、就業体験からの気づき・学びをその後の学生生活のなかで持続的・波及的に活用できるよう支援する就業体験学習プログラムを、1・2年次配当の全学共通科目(特定科目・前期(集中)・2単位)として開講します。この科目の特長は、就業体験前後の学習内容が充実していること。事前学習-就業体験-事後学習という一貫した教育プログラムが、就業体験からの貴重な気づきや学びを自発的・能動的・意欲的に引き出します。
ただ、日本のインターンシップでは、学部3年生での実習生受け入れが主流であり、1・2年生を積極的に受け入れてくれる事業所の確保は一般に困難です。
そこで本学では、産業界へ同インターンシップの趣旨を説明し、賛同・協力を得られる事業所を開拓・確保します。ただしそのためには、産学間で人材育成の目標を共有できるプログラム開発が必要になります。
これはまさしく協働型インターンシップのモデルであり、本学は各連携校にも活用可能なモデル的プログラム開発を推進します。

3)学生の汎用的能力の測定指標の開発と検証:
1)および2)の取組は、いずれも学生の社会的・職業的自立の基盤となる汎用的能力の伸長をターゲットとしたプログラムのため、本学は上記取組の展開プロセスをグループへ向け積極的に開示することで、汎用的能力の評価・測定指標の開発と検証の機会を提供します。