鳥取大学は、以下のとおり平成31年4月に大学院共同獣医学研究科共同獣医学専攻を設置します。
教育理念
生態系の健全性を含む動物や人の健康に関する幅広い分野の先端的研究を推進し、獣医学の高度化に貢献できる獣医学教育者および研究者を養成するとともに、高度な知識と技術、専門性と倫理観を有し、国際社会または地域社会における指導的役割を果たす獣医学専門家を育成します。
養成する人材像(ディプロマ・ポリシー)
- 獣医学及び動物科学に関する高度な専門知識と研究能力を備えた人材
- 幅広い学際的な素養とグローバルな視点を基盤に、独創的な研究力とコミュニケーション力を発揮して、社会的要請に応える地域のリーダーとなりうる人材
- 家畜衛生・公衆衛生スペシャリスト、One Healthスペシャリストまたは難病治療・創薬スペシャリストとして獣医学及び動物科学における諸問題に対応または解決できる人材
特色
岐阜大学大学院共同獣医学研究科との共同教育
両大学の教員が互いの学生に対する教育および研究指導に参画し、教員移動や学生移動、遠隔講義システム等の活用による日常的なコミュニケーションにより、獣医学教育者および研究者養成のための効果的な指導体制を構築
ジェネラリストからスペシャリストへ
獣医学ジェネラリスト教育からスペシャリスト教育をキーワードに、学部教育で育成する獣医学ジェネラリストを基盤として高度獣医学スペシャリストを養成
3つの高度獣医学スペシャリスト養成
研究者養成のための教育に加えて、地域のリーダーとなる人材を育成するため、両大学の特性(研究実績)を活かして、次の3つのスペシャリスト養成を柱として掲げ、社会的課題(必要性)と直結した教育課程を編成
鳥インフルエンザ、口蹄疫などの家畜伝染病を中心とする有事に即応できる能力を備え、地域(県及び市町村)の指導的リーダーとして役割を果たす家畜衛生や公衆衛生分野のスペシャリスト
人獣共通感染症などに対し、人・動物、環境を含めた感染症制御に関する国際的課題に対応できる高度な専門的知識とリーダーシップおよびコミュニケーション能力を備えたスペシャリスト
難治性疾患治療などの高度診療拠点のリーダーとして地域社会へ貢献できる高度な臨床獣医師、並びに基礎研究の成果を臨床に応用できる技術や創薬の開発を担える研究者及び教育者
「附属獣医学教育研究開発推進センター」の設置
大学院教育における両大学間のスムーズな連携体制の構築の実現や、学外連携機関との大学院教育・連携教育の推進を目指すとともに、獣医学に係る学部段階と大学院の教育の連接の展開を図る

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