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    次世代がん治療用ワクシニアウイルスを開発、台湾企業と製造委託契約を締結

    2025年12月26日

    鳥取大学では、医学部の中村貴史教授らの研究グループにより、ウイルスを投与した部位だけでなく、遠隔に位置する転移がんに対しても極めて高い治療効果を示す「次世代がん治療用ワクシニアウイルス」の開発に成功しました。令和7年12月22日(月曜日)、同大学においてその研究成果発表を行うとともに、実用化に向けた台湾企業とのウイルス製造委託契約の署名式、及び同社CEOらによる鳥取県知事への表敬訪問を実施しました。

    本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラム(再生・細胞医療・遺伝子治療研究開発課題(非臨床PoC取得研究課題))「難治性がんに対する次世代ウイルス療法の研究開発」をはじめとするAMED事業や、JSPS科研費などの支援により行われたものです。開発したウイルスは、局所療法で全身のがんに極めて高い治療効果を発揮することが確認されており、がんの根治を目指した新たな治療法としての実用化が期待されています。

    実用化への第一歩として、上記AMED再生・細胞医療・遺伝子治療研究開発課題(非臨床PoC取得研究課題)の支援により、台湾で医薬品開発・製造受託を手掛けるTFBS Bioscience, Inc.と同ウイルスの製造委託契約を締結しました。署名式には阮大同(ルアン・ダートン)董事長兼CEOらが来訪し、原田省学長らと一堂に会し協力関係をより強固なものとしました。同社との連携は、アカデミアにおいて最大の課題である製剤製造に大きく寄与するものであり、非臨床試験から臨床試験への展開に向けた開発が大きく前進することが期待されます。

    また、一行は平井伸治鳥取県知事を表敬訪問しました。原田省学長と中村貴史教授の成果報告、阮大同CEOの挨拶を受け、平井知事からは、これまで産学連携で取組んできた分野で成果があらわれたことへの喜びが表明され、創薬における「死の谷」を乗り越えるため、県としてもサポートを惜しまない姿勢が示されました。また、鳥取(米子空港)からの台湾直行便の開通に触れ、親台家の多い鳥取を第二の故郷と思ってほしいと歓迎し、産業振興や人的往来の活発化に期待を寄せられました。 本学は今後も産官学の連携を強固にし、革新的ながん治療法の実用化に向けた取り組みを進めてまいります。

     

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    研究成果を発表する中村貴史教授

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    製造委託契約を署名(左から阮大同CEO、原田学長)

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    平井伸治鳥取県知事を表敬訪問