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教養ゼミナール
沿革・特質
「教養ゼミナール」は、平成21年度(2009年度)のカリキュラム改革に伴い発足した特定科目「鳥大読書ゼミナール」を前身とし、続く平成26年度(2014年度)のカリキュラム改革に伴い主題科目「教養ゼミナール」として再編されました。共通の書物を輪読しながら、あるいは共通のテーマに関して調査・発表しながら、思索・対話するユニークな形式の受業科目です。大人数の一方向的な講義形式を主流とする教養科目のなかで、アクティヴ・ラーニングを意識した少人数制・双方向型の学習活動における貴重な機会となっています。学部専門科目において少人数のゼミナール形式は主流ですが、「教養ゼミナール」は、それぞれ専門を異にする様々な学部・学年の学生が、共通の書物・テーマをめぐって意見交換するところが大きな特質です。これまで年間概ね20クラス程度(各期10クラス程度)が開設されています。
担当教員は全学の各学部・各種センターに及び、毎年秋頃に次年度の開設希望者を募集しています。また毎学期末に担当教員の座談会を実施し、担当授業の概要、授業進行の工夫や学生の反応に関して情報共有をはかるとともに、次学期に向けて意見交換を行っています。
なおコロナ禍における感染対策としてオンライン授業が普及するなか、講義形式の多くがオンデマンド方式(動画の視聴)を採用しましたが、教養ゼミナールはリアルタイムのライヴ中継方式を採用しました。画面越しながらも、教員と学生あるいは学生相互のコミュニケーションをはかる貴重な機会として、教養ゼミナールの対話型授業としての意義があらためて認識されました。
令和4年度(2022年度)開設一覧
前期
01 | 清水克彦 | 「地域に学ぶSDGs」 | (火2) |
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02 | 細井由彦 | 「日本の名著を読む」 | (水5) |
03 | 塩崎一郎 | 「読書を楽しむ」 | (水5) |
04 | 北 実 | 「福島原発事故を読む」 | (水5) |
05 | 桐山 聰 | 「ロジカルライティング・プレゼンテーション入門」 | (木5) |
06 | 本名俊正 | 「宮沢賢治を読む1.」 | (木5) |
07 | 武田元有 | 「西洋史読本1.」 | (木5) |
08 | 箕輪 茂 | 「現代メキシコを理解する」 | (木5) |
09 | 大谷直史 | 「子どもの生活とものづくり」 | (金1) |
10 | 早瀬修一 | 「20世紀の数学・物理学を読む」 | (金2) |
後期
11 | 大木 誠 | 「性的少数者に関する書籍を読んで理解を深めよう」 | (火2) |
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12 | 瀬戸邦弘 | 「日本文化表象論 時間・空間・身体」 | (火2) |
13 | 香川敬生 | 「クライシスノベルで危機管理」 | (火2) |
14 | 細井由彦 | 「『論語』を読む」 | (水5) |
15 | 稲津秀樹 石山雄貴 |
「『移民から教育を考える』を読む」 | (木1) |
16 | 田鍋良臣 | 「哲学の世界」 | (木5) |
17 | 本名俊正 | 「宮沢賢治を読む2.」 | (木5) |
18 | 武田元有 | 「西洋史読本2.」 | (木5) |
19 | 大谷直史 | 「高畑勲・宮崎駿論」 | (木5) |
20 | 橋本隆司 | 「トポロジー入門」 | (金1) |
21 | 早瀬修一 | 「20世紀の数学・物理学を読む」 | (金2) |
過去の開設一覧
- 平成21(2009)-25(2013)年度
- 平成26(2014)-30(2018)年度
- 令和01(2019)-
参考情報
教養ゼミナールの紹介についてはこちらもご覧ください。
- 「鳥取大学附属図書館報」第119号(2012年4月)
本名俊正(教育担当理事)「巻頭言:読書を楽しもう」
- 「鳥取大学附属図書館報」第132号(2019年1月)
細井由彦(企画・評価担当理事)「巻頭言:本を手元に」
- 教養教育センター『大学教育研究年報』第27号(2022年3月)
山野好章(農学部教授)「鳥取大学が誇る教養ゼミナールの成果」