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鳥取大学からのお知らせ

DIVERSITY CAMPUS

ダイバーシティキャンパス推進室

DIVERSITY CAMPUS

育児支援(常勤)

妊娠・出産期に利用できる制度

妊産婦の女性職員が利用できる制度

保健指導・健康診査

勤務時間内に保健指導・健康診査を受けるための勤務免除を請求することができます。

通勤緩和

通勤に利用する交通機関の混雑の程度が健康保持に影響を及ぼす場合、始業時又は終業時において、1日を通じて1時間を超えない範囲内で勤務しないことを請求することができます。

就業制限・勤務緩和

  • 勤務時間内に休息、補食するための勤務免除を請求することができます。
  • 時間外勤務、休日勤務、深夜勤務の免除を請求することができます。

出産後に利用できる制度

産前休暇

出産予定の女性職員が、出産予定日を含む6週間(多胎妊娠は14週間)以内に申し出た場合、産前休暇を取得することができます。

※特別休暇(有給休暇)。

産後休暇

出産翌日から8週間は産後休暇を取得することができます。

※産後6週間を経過した女性職員から申出があり、医師が支障ないと認めた場合、早期復帰することができます。
※特別休暇(有給休暇)。

保育休暇

1歳未満の子を養育する職員は、授乳や託児所へ送迎のために1日2回それぞれ30分まで休暇を取得することができます。休憩時間の前後、始業・就業時の取得も可能です。

※特別休暇(有給休暇)。

配偶者の産休や出産時に職員が利用できる制度

配偶者出産休暇(妻出産時における夫の休暇)

職員の妻が出産する際に、出産のため入院した日から出産後2週間までの間に2日間の範囲内で入退院や出産時付添、出産届等手続きのための休暇を取得することができます。

※特別休暇(有給休暇)。

男性育児参加休暇

生まれた子の授乳、付き添い、上の子供の保育所への送迎等のため、産前6週間前~産後8週間の期間において、5日間の範囲内で休暇を取得することができます。

※特別休暇(有給休暇)。
お問い合わせ
鳥取地区
人事課職員係(内線2182)
米子地区
医学部総務課職員係(内線7049・7050)

育児期に利用できる制度

出生時育児休業制度

  • 育児のために、子の出生後8週間以内に、最長4週間を2回に分割して休業することができます。
  • 育児休業とは別に休業することができます。

育児休業制度

  • 育児のために、最長子どもの3歳の誕生日まで休業することができます。
  • 3歳未満の子の養育のため原則2回休業することができます。

育児休業の申出の手続方法

育児休業開始予定日の前日から起算して1ヶ月前の日までに「育児休業申出書」を提出してください。

育児休業開始予定日及び終了予定日に変更が生じた場合

  • 育児休業開始予定日を変更する場合は、開始予定日の前日まで。
  • 育児休業終了予定日を変更する場合は、終了予定日の1ヶ月前の日までに「育児休業期間変更申出書」を提出しましょう。
※ただし、変更は1回に限ります。

育児休業中の身分

職員としての身分を保有しますが、職務には従事しません。

育児休業中の待遇

育児休業期間中、給与は原則として支給されません。

育児短時間勤務制度

職員は小学校就学までの子を養育するため、勤務時間を短縮した働き方ができます。

※ただし、裁量労働制が適用されている場合は育児短時間勤務をすることができません。

勤務形態

所定勤務時間が1週間につき38時間45分、1日につき7時間45分の職員
  1. 1週間あたり5回で19時間35分勤務(1日あたり3時間55分勤務)
  2. 1週間あたり5回で24時間35分勤務(1日あたり4時間55分勤務)
  3. 1週間あたり3回で23時間15分勤務(1日あたり7時間45分勤務)
  4. 1週間あたり3回で19時間25分勤務(1日あたり7時間45分勤務を2日、3時間55分勤務を1日)
1ヶ月単位、4週間単位の変形勤務時間制が適用される職員
  1. 1週間当たり5回で19時間35分(1回3時間55分勤務)
  2. 1週間当たり5回で24時間35分(1回4時間55分勤務)
  3. 1週間当たり3回で23時間15分(1回7時間45分勤務)
  4. 1週間当たり3回で19時間25分(7時間45分勤務を2回、3時間55分勤務を1回)
  5. 1週間当たり2回で23時間15分(15時間30分勤務を1回、7時間45分勤務を1回)※看護職員のみ
1年単位の変形勤務時間制が適用される職員

1週間当たり19時間25分、19時間35分、23時間15分、24時間35分かつ、毎週4週間につき1週間当たり42時間以下の勤務

フレックスタイム制が適用される職員

4週間ごとの期間につき1週間当たり19時間25分、19時間35分、23時間15分、24時間35分 (1日につき午前7時~午後10時の間に2時間以上勤務)

育児短時間勤務の申出の手続き方法

育児短時間勤務の開始予定日の前日から起算して1ヶ月前の日までに「育児短時間勤務申出書」を提出してください。

育児休業中の待遇

育児短時間勤務により勤務しない時間は、基本給及び賞与が減額されます。

育児時間

職員は小学校就学までの子を養育するため、1日のうち始業時又は終業時において2時間以内30分単位で育児時間を取得することができます。

育児のための超過勤務及び休日勤務の制限

  • 育児のため、就業時間を制限することができます。
  • 1回につき1ヶ月以上1年以内の期間について、制限を開始しようとする日及び制限を終了しようとする日を明らかにして、原則として制限開始予定日の1ヶ月前までに、「超過勤務等制限申請書」を提出してください。

育児のための深夜勤務の免除

  • 育児のため、深夜勤務を免除することができます。
  • 1回につき1ヶ月以上6ヶ月以内の期間について、免除を開始しようとする日及び免除を終了する日を明らかにして、原則として免除開始予定日の1ヶ月前までに「深夜勤務免除申出書」を提出してください。

育児のための繰り上げ・繰り下げ勤務

  • 育児のため、勤務時間の繰り上げ・繰り下げをすることができます。
  • 小学校就学前の子どもを養育する教職員は、業務に支障がないと認められる時は、休憩時間を45分間とし、始業時刻の15分繰り下げ又は終業時刻の15分繰り上げを行うことができます。

看護休暇制度

小学校就学前までの子どもを養育する職員は、子どもを看護する場合(けがや発熱等)に、最大5日(子どもが2人以上の場合は最大10日)の休暇を取得することができます。

※特別休暇(有給休暇)。
お問い合わせ
鳥取地区
人事課人事総務係(内線2160・2161)、職員係(内線2182)
米子地区
医学部総務課人事係(内線7046・7047)、職員係(内線7049・7050)

産前・産後等の各種制度

特別休暇

男女共通

結婚休暇

結婚式、新婚旅行等のために、結婚の日の5日前から結婚の日後1月以内の期間に連続する5日間取得することができます。

保育休暇

1歳未満の子を養育する教職員は、授乳や託児所への送迎等のために取得することができます。1日2回それぞれ30分まで取得できます。休憩時間の前後、勤務時間の始業・終業時の取得も可能です。また、やむを得ない事情があると認められる場合は、1時間にまとめて取得できます。

看護休暇

小学校就学前の子どもを養育する教職員は、子どもを看護する場合(けがや発熱・または定期健康診断や予防接種)に、最大5日(子どもが2人以上の場合は最大10日)取得することができます。

女性のみ

産前休暇

出産予定日の6週間前から取得することができます。

産後休暇

出産後8週間は母体保護のため就業してはいけません。ただし、産後6週間を経過し、医師が支障ないと認めた場合は早期復帰は可能です。

男性のみ

妻出産時における夫の休暇

入院もしくは退院の際の付き添い、出産時の付き添い等のために、配偶者の出産に係る入院等の日から産後2週間以内に最大2日間取得することができます。

男性育児参加休暇

生まれた子への授乳、付き添い、上の子供の保育所への送迎等のために産前6週間前~産後8週間の期間において最大5日取得することができます。

職務専念義務免除

女性のみ

保健指導・健康診査時間

勤務時間内に母子保護法の規定による保健保護指導または健康診査を受けるため勤務しない場合、職務専念義務免除の承認を求めることができます。

通勤緩和

妊娠中の職員が通勤に利用する交通機関の混雑の程度が母体又は胎児の健康保持に影響があると認められ、所定の勤務時間の始め又は終わりにおいて、それぞれ必要な時間を取る場合、職務専念義務免除の承認を求めることができます。(1日を通じて1時間を超えない範囲内)

休息・補食時間

妊娠中の職員の業務が母体又は胎児の健康保持に影響があると認められ、適宜休息し、又は補食するために必要な時間を取る場合、職務専念義務免除の承認を求めることができます。

その他

男女共通

育児のための超過勤務・休日勤務免除

3歳未満の子を養育する職員は、超過勤務及び休日勤務の免除を請求することができます。

育児のための超過勤務・休日勤務の制限

小学校就学前の子どもを養育する教職員は、時間外勤務及び休日勤務の制限(1ヶ月について24時間、1年について150時間以内)を請求することができます。

育児のための深夜勤務の免除

小学校就学前の子どもを養育する教職員は、深夜勤務(午後10時から午後5時まで)の制限を請求することができます。

育児のための繰り上げ・繰り下げ勤務

小学校就学前の子どもを養育する教職員は、業務に支障がないと認められるときは、休憩時間を45分間とし、始業時刻の15分繰り下げ又は終業時刻の15分繰り上げを行うことができます。

育児休業

育児のために休業することを希望する職員は、最長、子どもの3歳の誕生日の前日まで、2回に分割して休業することができます。

育児短時間勤務

小学校就学前の子どもを養育する教職員は、勤務時間を短縮することができます。(短縮した時間については無給となります。)

育児時間

小学校就学前の子どもを養育する教職員(裁量労働制が適用される者及び労使協定により育児時間の措置の対象外とされる者を除く。)は、所定勤務時間の始め又は終わりにおいて育児時間(1日の勤務時間の一部について勤務しないことをいう。)を取得することができます。(育児時間を取得している時間については無給となります。また、育児短時間勤務との併用はできません。)

女性のみ

妊産婦超過勤務・深夜勤務制限

妊産婦は、時間外勤務、休日勤務及び深夜勤務の免除を請求することができます

男性のみ

出生時育児休業

育児のために休業することを希望する職員は、出生後8週間以内に、最長4週間、2回に分割して休業することができます。

※その他にも対象要件がある場合があります。

病児・病後児保育に関する情報

鳥取地区

病児保育室 「キッズルームこぐま」

鳥取市末広温泉町のせいきょうこどもクリニックに併設された病児保育室です。 鳥取市・岩美町(小学校就学児童まで)、八頭町(生後6か月から小学校3年生まで)に住んでいる子どもを対象としています。詳細は、キッズルームこぐまのホームページをご覧ください。

病児保育室 「とくよし」

鳥取市栄町の栄町クリニックビル内にある病児保育室です。栄町クリニックの診察を受ける必要があります。 鳥取市内に住んでいる0歳児~小学校6年生までの子どもを対象としています。詳細は、病児保育室とくよしのホームページをご覧ください。

鳥取市児童健康支援センター「にじっこルーム」

鳥取市的場の鳥取市民病院内に開設されている病後児保育施設です。鳥取市内に住んでいる生後4ヶ月~小学校3年生までの子どもを対象としています。詳細は、にじっこルームのホームページをご覧ください。

すこやかルーム

河原町の散岐保育園内に開設されている病後児保育施設です(現在休止中)。
詳細は、直接お尋ねください。

連絡先
0857-85-1788

病後児支援センター「かもめ」

青谷町のすくすく保育園内に開設されている病後児保育施設です。
詳細は、直接お尋ねください。

連絡先
0857-85-0430

病後児支援センター「たんぽぽ」

気高町のひかり保育園内に開設されている病後児保育施設です。

連絡先
0857-82-0508

NPO法人 KiRALi(非施設型病児・病後児保育)

鳥取市内にあるNPO法人 KiRALiが行っている新しい形の病児・病後児保育事業です。生後6ヶ月~小学校6年生までを対象としています。「こどもレスキュー隊員」と呼ばれる研修を受けた子育て経験者もしくは保育・看護に関する有資格者が、隊員自宅あるいは病児宅で保育を行います。 詳細は、KiRALiのホームページをご覧ください。

米子地区

米子地区で利用できる病児・病後児保育施設につきましては以下の4カ所があります。
詳細は、鳥取大学医学部附属病院ワークライフバランス支援センターのホームページをご覧ください。

病児保育室「とりっこハウス」

鳥取大学医学部附属病院の診療に従事する職員の子どもを対象としています。

病児看護センター「ベアーズデイサービス」

米子市榎原の保育園ベアーズならびに谷本こどもクリニックに隣接した病児看護センターです。

病児保育室「ペンギンハウス」

米子市西福原のせぐち小児科の敷地内に開設されている病児保育室です。

病児保育かるがも

米子市両三柳の博愛病院内に開設されている病児保育施設です。

男性の子育て支援

男性の育児を応援するために、鳥取大学に働く教職員あるいは鳥取大学で学ぶ大学院生・学生であり、かつお父さんやおじいちゃんである男性から寄せられた育児に関わる体験談をご紹介いたします。

育児休業取得<村上翔さん>

取得したいと思ったきっかけ

このたび生まれてくる子どもは私にとって2人目の子どもでした。産後の妻の体調を考慮し、生まれてくる子どもの世話はもちろんですが、上の子の保育園の送迎や食事なども含めて家事全般を私が行い、少なくとも床上げまでの1か月間の妻の負担を最小限に軽減したいという思いから育児休業を取得することにしました。また、自分が育休を取得することで、今後後輩が育休を取りやすい雰囲気づくりに少しでも貢献できればという思いもありました。

配偶者の反応

2人目の子どもができたときには、私の育休取得を前向きに考えようと普段から妻と話をしていたこともあり、子どもができたとわかってからは自然と育休を取得する方向で夫婦で育休の取得期間や、その間の生活のこと、収入のことなど話し合いをしました。

村上翔さん

上司・同僚の反応

上司や同僚に報告・相談をした際には、大変快く承諾していただきました。むしろ育児の大変さを気遣っていただき、応援していただきました。大変感謝しています。

取得にあたって準備したこと(仕事面)

育休に入るまでに行う業務をすべて洗い出し、育休までに完結できるもの、途中で引き継ぐ必要があるものを一覧に整理したうえで、係内で共有・説明を行いました。また、休業前後の手続きについて事前に人事・総務担当の方に確認して漏れがないようにしました。

取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)

上の子の時に使っていた子育てグッズなどを押し入れの奥から引っ張り出したりして、モノの準備を進めるとともに、朝起きてから上の子を保育園に送り届けるまでの過ごし方など、1日のタイムスケジュールを妻とよく話し合いました。

育児休業中どう過ごしたか

上の子を保育園に送ってから迎えに行くまでの間は、下の子どもに専念し、基本的な家事・育児は私ができるのですが、上の子がいる時間はそうともいかず、食事、風呂、寝かしつけ、遊び相手など、今振り返ってみると、上の子と過ごす時間がかなり多かった気がします。また、これを機にこれまで全くと言っていいほどしてこなかった料理にも挑戦しようと決意し、スマートフォンでレシピを確認しながら、四苦八苦しながら生まれて初めて料理らしい料理をつくったこともいい思い出です。

村上翔さん

復帰後の働き方と育児について

復帰後は勤務時間の意識をより強く持つようになりました。業務は勤務時間内に効率よく終わらせ、終業時間になったら帰宅する、という当たり前のことを心がけています。当然育休時より家族で過ごす時間が減ってしまうので、帰宅後は、家族と過ごす時間をより大切にしています。

育児休業を取得した感想

育児休業は当然生まれてきた子どもの育児をするために取得するものですが、それだけでなく、仕事に追われる日々から少し立ち止まって、家庭で過ごす時間をたっぷりと取れることで、妻とゆっくりと話をしたり、上の子どもと過ごす時間をしっかり取ってあげることができたことが、とてもよかったと感じました。そのことで、私自身もまた復帰後にがんばって働こうというという意欲がわきましたし、育休はただ単に生まれてくる子どもの世話をするための時間ではなく、家族全員の心と身体のケアにもつながるのだと感じました。

これから育児休業を取得する男性職員へのメッセージ

社会全体が男性の育児休業に対して寛容になってきていると思いますが、いざ上司・同僚にそのことを伝えるのは、とても勇気のいることだと思います。しかし、早めに上司に相談し、必要な準備をしておくことで、影響を限りなく少なくして休業することが可能だと思います。これから育児をされる男性職員の方は勇気を出して一歩を踏み出してほしいと思います。その一歩を踏み出すことで何物にも代えがたい素晴らしい時間を家族と過ごすことができると思います。

育児休業取得<松井陸哉さん>

取得したいと思ったきっかけ

元々子どもが好きなので、子どもが生まれたら積極的に育児をし、その苦楽を妻と共有したいという思いがありました。また妻の実家が県外であり、COVID-19の影響で里帰り出産ができなかったことも大きな要因です。

技術部の先輩(男性)で育児休業を取得された方がいたので、取りやすい雰囲気もありました。

配偶者の反応

子どもができたことがわかった時期から、妻には育児休業を取得することを伝えていました。周囲(実家・義実家)からサポートが難しいということもありましたので、「育児休業を取ってくれるのはとてもありがたい。是非取ってほしい。」と前向きに考えてくれました。貯蓄もあり、育児休業給付金も支給されることがわかっていましたので、収入の面では特に心配はありませんでした。

松井陸哉さん

上司・同僚の反応

妻が安定期に入ってから上司に報告も兼ねて育児休業取得を相談し、ご快諾いただきました。技術部内に既に育児休業を取得した先輩がいたので、手続き等を相談するとよいと教えてもらいました。はじめ、取得期間は1ヶ月と上司に申し入れましたが、その後先輩の勧めもあり3ヶ月に変更させてもらいました。3~5月という忙しい時期の取得となってしまいましたが、同僚も受け入れてくれて感謝しています。

取得にあたって準備したこと(仕事面)

自分の担当装置のトラブルシューティングマニュアルを作成し、私が休業中に同僚が対処できるよう準備を進めました。また、定期的に分析依頼が来ていたユーザーにも連絡し、依頼測定がある場合は早めに依頼してもらうか、時期をずらしていただくようお願いをしました。また同僚にも電話やメール、SNSなど可能な範囲で対応する旨を伝えました。

取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)

出産・育児関連書籍やインターネット、SNSの情報を参考に、必要な物品をリストアップしていきました。妻が元気な時期に一緒に買い物に行ったり、ありがたいことに妻の職場の先輩からベビー服やベビーグッズのおさがりを譲っていただけたりしたので、着々と準備を進めることができました。また育児経験者の先輩にアドバイスをいただき、出産前後に必要な手続きや申請については漏れがないよう入念に下調べを行いました。

育児休業中どう過ごしたか

妻が床上げするまでの初めの1ヶ月は、家事・授乳以外の育児を全て担当しました。基本的に妻には寝てもらっていて、授乳の時だけ起きてもらいました。その間の子どもの寝かしつけやおむつ替えは私が行いました。最初は、子どもの泣き声で起きれるか不安で夜中も起きていたのですが、徐々に私の体力・精神力も削られていったので、自分も寝れるときは寝るようにしました。夜中、なかなか寝てくれないときは正直「つらい...」と思いましたが、「いつかは寝てくれる!」と頭を切り替え、頑張ってあやし続けました。無事寝てくれた時は安堵するとともに、寝顔を見るととても幸せな気持ちになれました。1ヶ月を過ぎると妻も徐々に回復し、子どもと3人で散歩に出かけたりしました。

松井陸哉さん

復帰後の働き方と育児について

復帰後は、休業前の業務がいつも通り再開したという感覚でしたが、育休復帰後も当然育児がありますので、翌日に回せる仕事は翌日に回したり、できるだけ早く帰れるように自分の中で働き方、仕事に対する考え方が変わったと思います。

育児休業を取得した感想

一言で言えば、「育児休業を取ってよかった」です。妻の休養が大きな目的であったので、妻に余分な負担をかけなくてよかったことは非常に大きなメリットでした。生後直後の時期を親子3人で生活できたこと、我が子の成長をまさに間近で見て、肌で感じられたことは、何物にも代え難い経験でした。

これから育児休業を取得する男性職員へのメッセージ

「育児休業」を取らなくとも育児を行うことは可能です。そして育児休業を取得することで確かに収入は減少しますが、減少分の数十万円どころか1億円払っても、「我が子の生後直後の時期を親子で過ごす」という経験(過去)は二度と買うことはできません。月並みな言葉となりますが、育児にはつらく大変なこともある一方、それ以上に得られる喜びや嬉しさというものがあります。

女性は妊娠期・出産前後の夫の行動・言動は一生覚えていると聞きます。産後の奥さんを一番近くで支えられるのは夫だと思いますので、奥さんの生活をサポートし、育児に積極的に関わることで、夫婦円満、家庭円満につながると思います。

育児休業取得<美藤友博さん>

取得したいと思ったきっかけ

私たち夫婦の『2番目の子』は3つ子でした。妻の妊娠期間は管理入院期間が長期化すると共に、新型コロナウイルス感染症がこれまでに最も深刻な状況の際の出産であり、最後の最後まで出産を受け持って頂く病院が決まりませんでした。また、県外出身者である私たち夫婦は満足がゆくような両親・親類のサポートを受けることが出来ず、目まぐるしい生活の中で育児休業の取得を考え始めました。

未だ幼い長女(当時1歳)に手を焼く生活である上での3つ子の育児は夫婦の力を合わせなければ成り立たないと思いました。また、私たち夫婦で4人の子供を育てるには、私の家事・育児スキルの向上が必要不可欠であると共に、出産・育児時の男の怠惰を一生にかけて言われ兼ねないと感じたため、育休の取得を決意しました。取得期間は育児・生活の安定・私の職場復帰を勘案し、12月下旬~翌年3月下旬の3ヶ月としました。

美藤友博さん

配偶者の反応

特に育休取得に関しては妻に相談しなかったですが、育休を取得する旨を妻に伝えると、「ありがとう!職場に感謝だね。」と感謝されました。意外であったのが、母親に育休取得のことを報告すると、あまり良い反応ではなかったことです。頼って欲しかったのか、それとも男性育休に対する考え方の違いなのかは未だに分かりません。育休を取得する際は、しっかりと配偶者含め家族と相談することをお勧めします。

上司・同僚の反応

妻が安定期に入ってから学部長をはじめ普段お世話になっている先生方に報告も兼ね、育児休業取得を相談し、ご快諾いただきました。私の職場環境はとても恵まれており、同僚の先生方を含め、周りの先生方は育休取得を応援してくださいました。

取得にあたって準備したこと(仕事面)

私の育休取得期間が卒業論文・修士論文研究の最繁忙期であったため、所属学生としっかりコミュニケーションを取り、私の育休に入るまでに円滑に研究・論文執筆がほぼ終えられるように協力してもらいました。所属学生の頑張り・成長に大変感謝しております。また、学科長ならびに同コース内の先生方に、指導学生の研究・生活サポートを快くお引き受け頂くと共に、育休までに必要な申請(指導・副指導教員の交代依頼等)をリスト化していただくなど事務の皆様にもご支援を頂きました。職場の多大なるサポートでスムーズに育休に入ることが出来ました。

取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)

多胎妊娠は母子共にリスクが非常に高いため、妻は想定よりも早く管理入院しなければならなかった。その間の私と長女の2人生活を通じて、家事・育児レベルの向上に必死で向き合いました。また、先生方に新生児用チャイルドシートや洋服をはじめとする多くの子育て必需品をご提供頂きました。改めて、この場をお借りして感謝申し上げます。

育児休業中どう過ごしたか

とにかく毎日が慌ただしかった記憶しかありません。妻と相談の上、6時~22時までは2人で協力して家事・育児を行い、私は22時~翌2時半までは長女と睡眠を取る。その間、妻は3つ子のお世話をしながら隙間時間に仮眠を取る。私は2時半に起床し、妻と交代し3つ子のお世話に入った。ミルクは2日で1缶(約6L分)、オムツは2日で1袋(約100枚)を消費するペースでミルクを飲ませたり、オムツ替えをした。大量の衣服の洗濯、長女の保育園の準備・送迎、ミルク、お風呂、食事準備、食器・哺乳瓶洗い、寝かせ付けを行うと1日が終わってしまっていた。保育園の休園日はさらに多忙を極め、トイレに行くことさえ憚られた。あっという間に終わる1日1日を積み重ねるだけで、私の育休期間の3ヶ月間は嘘のようにあっけなく終了した。

復帰後の働き方と育児について

育休を取得し、時間が有限で如何に大切なものか、身に染みて感じました。仕事と家庭のバランスを取るために、仕事の効率化を求めるようになりました。特に仕事の優先順位決めと時間・力配分が以前よりはっきりとさせられるようになったと感じます。

復帰後も仕事時間以外は育児に専念しています。私は仕事が始まり、気持ちが楽になっていましたが、育児だけの生活が継続する妻の気持ちを考えていませんでした。妻の気持ちが少しでも楽になるように、たまには羽を伸ばしてもらえるように、積極的に様々な支援を受けることを始めています。現在、「私ができる育児作業」 + 「育児を担う妻を支える」が、私の育児であります。

美藤友博さん

育児休業を取得した感想

比較するべきではありませんが、仕事よりも育休期間の方が何倍も辛かったです。もう少し時間にも心にも余裕があると考えていましたが、その余地は全くありませんでした。しかし、子供たちの日々の成長を目の当たりにできたと共に、育児やこれからの生活に対する考え方を妻とぶつけ合うこともできて、より家族の絆が深まったように感じます。もちろん、育休期間に行政を通じた子育て支援について勉強し支援申請まで出来たら良かったなという後悔はありますが、私は育休取得したこと自体に全くの後悔はありません。

これから育児休業を取得する男性職員へのメッセージ

私が取得した男性育児休業は、まだまだ世間的には羨ましがられること、蔑まれることが多かったです。それは、この制度がこれまでの時代に合わず十分に活用されてこられず、まだまだ世間に認められていないからだと感じています。ぜひ、これからの働き方改革の一助になるように、皆さんが積極的に本制度を活用されることを切に望みます。

最後に、「育児のお手伝いをしよう」というスタンスで育休を取らないでください。配偶者の育児のお手伝いをするための制度ではありませんし、家庭内の雰囲気が悪くなりますので、積極的に育児をしてください。また、育児休業期間は、お子様の育児だけではなく、配偶者を含めたご家庭の大黒柱として家族を支える技量・度量・力量を培う期間であることを心の片隅に留めておいてください。

育児休業取得<川﨑拓人さん>

取得したいと思ったきっかけ

初めての育児なので積極的に関わりたいと考えたことです。興味をもって調べるうちに、産後の女性は心身の不調が発生しやすく、この不調を顧みないと配偶者の信頼を失う、またその悪影響はしばしば長年にわたって尾を引く--という情報を見て、取得の決意を固めました。

美藤友博さん

配偶者の反応

取得の決意は固めたものの、いざ取るとなると収入面や職場の理解が得られるか等が不安で、まず妻に相談したところ「育休を率先して取ることが後進の、ひいては職場のためになるので是非取りなさい」と強力に後押しされ、収入の減少についても理解した上で賛成してもらいました。

取得期間は妻の産後の回復・私の職場復帰を勘案した結果、1ヶ月としました。

上司・同僚の反応

妻が安定期に入ってから上司に報告も兼ねて育児休業取得を相談し、快諾いただきました。同僚にも快く受け入れていただいたと思っています。ちょうど同僚が二人とも育児休業経験のある方だったことも幸いでした。

取得にあたって準備したこと(仕事面)

出来る仕事は前倒しで片づけておくとともに、1ヶ月間のことではありますが簡単な引継書を作成し、特にその時期の定例業務や懸案事項について重点的に係内での引継ぎを行いました。また電話・メールには可能な範囲で対応する旨を同僚に伝えました。

取得にあたって準備したこと(家庭・子育て面)

職場には育児の先輩が多くいらっしゃったので、準備すべき物品や注意事項についてアドバイスをいただき、ベビーバスやバウンサーといった育児用品もお貸しいただきました。

また妻の実家に手助けしてもらうため、事前に妻の実家を交えて産後の生活プランを綿密に打ち合わせました。

育児休業中どう過ごしたか

できる範囲の家事と乳児の世話をしているうちに一日が終わるのですが、自分の主な役割はその後、夜泣きの対応でした。早朝3時半から6時頃は子供がほとんど寝ないで泣いていたため、妻を起こさないよう別室であやしていました。元気に泣き続けるわが子を抱きかかえて夜明けまで部屋の中を歩き回った毎日は色々な意味で忘れがたいものです。

これによって妻のまとまった睡眠が確保され、体調の改善およびストレス軽減につながったのは育児休業取得の大きな効果でした。

復帰後の働き方と育児について

自分がいない間の業務等を十分に対応してもらっていたため、積み残し業務がほとんどなく、スムーズに仕事に復帰できました。その後も育児と仕事を両立させるべく、なるべく早く帰るようにしたり、子供の発熱や行事などでたびたび休暇を取っています。周囲に助けられながら、業務に支障が出ないよう仕事にメリハリをつけることを心がけています。

育児休業を取得した感想

育児休業期間の1ヶ月はあっという間で、もっと長く取っても良いくらいでした。子供と長時間一緒に過ごせるのは嬉しく、また自分にとって新鮮な体験も多く面白いものでした。

一方で、一人では何もできず意思の疎通がほぼ不可能な相手を24時間気にかけて世話するのは大変だということもわかり、育児の苦労を知る入口に立てたように感じました。

自分は妻の実家に手助けしてもらえるたいへん恵まれた環境でしたが、それでも上記のとおり大変だと感じる場面はあったので、もし妻に任せきりであったら多大な負担をかけてしまったことは想像に難くありません。これを認識したことが、育児休業からの復帰後も子供の世話に注力する一つの動機になりました。

以上の点から、自分にとっては総じて良い経験でした。

これから育児休業を取得する男性職員へのメッセージ

育児休業中は給与が育児休業給付金に置き換わる分収入が減少し、また期間率の低下が賞与の額にも影響するので、自身の休暇残日数等も考慮し、必ずしも育児休業制度ではなく他の制度を組み合わせて利用するのも一つの手ではないでしょうか。

育児休業が万人にとって良い経験になると断言はできませんが、仕事から離れて新しい家族と過ごす体験はなかなか得がたいものであるのも確かです。せっかく取得するならば積極的に家事・育児に関わると、より有意義な時間になるかと思います。

鳥取県からのお知らせ『お父さんのための子育て応援手帳』

子育てを経験している先輩パパ、ママからのアドバイスを盛り込み、妊娠・出産から小学校就学前まで、お子さんの成長過程に合わせた構成で、お父さんの育児参加をわかりやすくサポートしてくれるハンドブックです。詳細は、『お父さんのための子育て応援手帳』をご覧ください。

※発行:鳥取県福祉保健部子育て王国推進局 子育て応援課