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鳥取大学におけるクオーター制の導入について(全学方針)

鳥取大学におけるクオーター制の導入について

(平成29年1月18日教育研究評議会承認)

鳥取大学は、基本理念「知と実践の融合」のもと、教育グランドデザインとして、その時代に必要な現代的教養と人間力を根底におく教育により、地域社会の課題解決や国際社会の理解を志向し、社会の中核となり得る教養豊かな人材の育成を目指すことを定め、教育改革に取り組んでいる。その一つとして、平成29年度には、学士課程教育において、本学学生に幅広い教養を身に付けさせることを目的とした教養科目の改革(人文社会系科目の選択必修化)を実施する。また、授業だけでなく、グローバル事業や COC/COC+ 事業を中心として、実行力や協働力、社会性といった人間力の養成に有益な学外活動の機会を提供する多くのプログラムを実施しているが、学生に学外活動への積極的な参加を促すためには、より柔軟な学年暦の設定が必要である。

平成24年度のグローバル事業採択を契機にクオーター制の導入について検討を開始し、その一環として、全学共通科目(農学部・英語)での試行を継続して行なうとともに、農学部(3年次後期)、農学研究科ではクオーター制を先行して導入してきた。その間、全国の大学では、各大学の工夫により、多様な学年暦の導入(クオーター制導入)が進み、本学でも、平成29年度に改組する農学部(生命環境農学科)と持続性社会創生科学研究科ではクオーター制導入を決定している。

本学では15週間で完結するセメスター制の授業形態を基本として教育カリキュラムを構築し、多くの科目においてセメスター制は効果的に機能してきた。ただし、昨今の急激に変化する社会の諸問題に柔軟に対応できる学生を養成するためには、確実な基礎学力と同時に幅広い応用力、実践力を身に付けさせる必要があり、クオーター制を活用することで、セメスター制と比較してはるかに多様な内容と形態の授業が可能となる。また、クオーター制では8週間という短期間で授業が完結するため、学生につねに緊張感を持って学習に専念させ、知識を効率的に定着させることが可能である。

これら教育効果の観点からの利点に加え、学外活動への参加を促すという観点から、これまでのクオーター制導入にかかる試行や検討結果をふまえつつ、大学教育のグローバル化や多様な学びの機会の提供、学生の主体的な学びの促進といった教育の質的転換が求められている現状を鑑み、教育改革の一環として、今後、以下の基本方針に基づき全学的にクオーター制導入を進めることとする。

基本方針

  • 本学におけるクオーター制導入の目的は、次のとおりとする。
    • 1クオーター(8週間)で完結する短期集中型の授業形態導入により、多様なカリキュラム編成を可能とするとともに、教育効果の向上を図る。
    • 授業スケジュールの柔軟化により、海外留学をはじめとして、国内外におけるインターンシップ、ボランティア活動等、本学学生の世界や地域をフィールドとした学外活動への積極的な参加を促進する。大学が提供するプログラムの充実については、引き続き検討する。
    • 教員が研究に専念可能な期間を設ける。
  • 平成29年度から、現行の2学期制のもと、セメスター・クオーター両方の授業形態に対応した学年暦を全学的に設定し、クオーター制による授業実施が可能な体制をまず整える。なお、学期区分の在り方については、引き続き検討する。
  • 全学共通教育、各学部、各研究科においては、開設科目や授業内容の見直し(クオーター制に沿ったカリキュラム編成)、教育効果も含めてクオーター制導入について検討し、可能な科目から順次クオーター制に移行する。
  • 改組による学年進行等の特殊事情を考慮し、第3期中期目標期間中の移行を目途とする。