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鳥取大学DX推進構想

令和4年2月15日 大学改革推進会議策定

DX により目指すキャンパス

本学では、大学憲章において基本理念と目標を定め、そのもとに教育、研究、社会貢献のグランドデザインを定めている。さらにそれを実現するために、第4期中期目標・中期計画期間に始まる10年間の指針として鳥取大学ビジョン2030を定め、「充実したQOCL(クオリティ・オブ・カレッジライフ)で学びたい人に選ばれる大学」、「『地域と世界に信頼される研究力』、『地の知を世界へ、世界的知を地域へ』ナンバーワンの研究、オンリーワンの研究で国内外をリードする研究推進大学」、「COC(センターオブ コミュニティ)社会に信頼され地域に必要とされる地(知)の拠点大学」の三つの目指す鳥取大学像を示している。

この目標の達成に向けて、データやデジタル技術を教育、研究をはじめとする大学の諸活動に活用し、データ駆動型の大学経営に取り組むこととする。本学の価値を高めてゆくためにIT技術を積極的に取り入れ大学モデルを変革し、競争力の強化につなげてゆく。そのために、データの一元管理とデジタル技術の活用により、大学の構成員それぞれに合わせて最大の成果を得て自己実現ができるよう、個別に最適化した活動環境を提供できるようにする。また大学経営においては、一元的に管理された情報や成果に基づいた経営資源の全体最適化により、最大の知的サービスを提供し社会への責任を果たせるようにする。

DX の推進方法

デジタル技術を活用して分散した三つのキャンパスの連携を進め、大学経営における一体的な運営体制を強化する。社会への情報発信と意見収集機能を高めるとともに、財務、人事、教育・研究データを分析して経営判断を行えるIRを進め、社会の動きに柔軟に対応できる、信頼され必要とされる大学を目指す。

学生にとっては、自ら学ぶ計画を立て成長を確認しながら学びを進めてゆくことができる環境、社会を理解し、グローバルな視点を養える環境を実現する。また、学修、研究、生活上で生じる疑問や悩み、相談事にいつでもきめ細かく対応できる学修生活環境を実現する。

研究者にとっては、落ち着いた環境の中で、国内外とつながって、最先端の研究、地域に根ざした研究などを進めることができる環境を整え、オープン・アンド・クローズド戦略による研究マネジメントを進め、ユニークなオンリーワン、ナンバーワンの研究を創出・推進するとともに、研究の成果を安心して広く社会に実装できるようにする。地域に対しては知的情報の発信と地域からアクセスしやすい環境を整え、地域の知の拠点として広範な知的サービスが提供できるようにする。

教職員にとっては、自ら研鑽し、自己の能力を十分に発揮することができる健康的な働きの場を実現する。そのために、主体的、創造的に業務に取り組み、目指す大学像の達成に貢献することを通して自己実現ができる環境を整える。

これらを実現するために次のような取組を進める。

  • デジタル技術を活用した教育・研究活動の高度化及び業務改善
  • 学生自らが学び、成長することを促す仕組みの構築
  • 現場実践力を修得させる授業の最適化や学びの場の提供
  • 研究活動における機械化、遠隔化、自動化の推進
  • 研究活動のデータ化や成果のデジタル化の推進
  • DXに資するデータ基盤の整備
  • 広帯域、安全で利便性の高い情報基盤の整備