新型コロナウイルス感染症に関連した「いじめ」や「偏見」の防止について

鳥取大学長　中島廣光

新型コロナウイルス感染症については、既に全世界で80を超える国・地域に感染が拡大しており、日本においても28都道府県で感染者の報告が出ております。（3月5日現在）

また、中国はもとより、韓国やイラン、イタリアなど一部の国や地域において、感染者の激増が報じられており、日本でも北海道においては、クラスター発生の確認を受けて去る2月28日に知事が緊急事態宣言を発出されたところであります。

このような状況において注意しなければいけないことの一つに、新型コロナウイルス感染症を理由とした「いじめ」や「偏見」などの言動の防止があります。

鳥取大学には、日本各地から学生が集い、また多くの留学生が学んでおります。教職員についても、様々な経歴を有した皆さんが活動され、まさにダイバシティなキャンパスであります。

今回の新型コロナウイルス感染拡大の事態に対して、皆さんにおかれましては鳥取大学の構成員として、(1)正しい知識に基づいて冷静に行動し、(2)そのために正確な情報を収集・把握することに努められ、(3)「いじめ」や「偏見」は決して許されることではないという理解の下、適切な対応をとっていただきますことを、改めてお願いします。